来年度の特定保健指導はあきらめました

特定健診は引き受けているのですが、保健指導は残念ながらお断りしました。管理栄養士によるオンライン栄養指導を行っているので保健指導を受けることはできたのですが、まだまだ流れができておらず、来年度にお願いすることにしました。

私が高鷲に来て30年、開業して17年ほどになります。いろいろ試行錯誤して自分なりの診療方法を確立したのですが(67歳では遅い?)、実現できていないのは保健予防活動です。
予防接種や栄養指導、それにさりげなく運動指導もしているじゃないですか、と言われますが、私としてはもうひとランク上の予防活動を行いたいのです。

たとえば、運動や食事など自分の生活習慣をより健康的にする方策がありませんでした。安易に薬に頼っています。反省ですが。なるべくデータや資料をお渡しするようにしていますが、できるのはそこまで。本来なら、なぜ習慣ができて、なぜ変えられないのか、そこまで突っ込みたいのです。高血圧やコレステロールの病気は本人が自覚して、セルフケア(自分を大切にすること)を行うことが必要です。残念ながら私の診察室ではそこまでのアプローチはできていません。

もうひとつ、何十年も解決できていない問題は、職場健診で見かける高鷲の若い衆の高血圧や肥満などにアプローチできないこと。産業医としてデータは見ているのですが、本人に会って話を聞いたりアドバイスすることができない。こんなに危ない人がたくさんいるのに・・・。

毎日の忙しい業務の中で、何か良い方法はないかといつも考えています。