当院でも新型コロナ用の抗ウイルス薬を投与開始です
新型コロナウイルスに効く抗ウイルス薬は、現在国が管理して、登録した医療機関が、ハイリスク患者さんに無料で投与することができます。
当院で診断したハイリスク患者さんは、保健所経由で入院されてきたので、これまで抗ウイルス薬を投与することはありませんでした。(処方は解熱鎮痛薬が中心でした)
ところが、あるハイリスクの高齢者の方が家にいたいと希望され、保健所から当院に診療の依頼がありました。もともと当院から往診している人ですし、当院で診断したので心良く引き受けました。
そして必要になったのが抗ウイルス薬です。ラゲブリオという怖そうな、間違いそうな名前の薬です。これは国に登録した医療機関しか処方することができません。幸い当院は今年1月に登録していました。
今回、当院でもラゲブリオを在庫で置いておくことにしました。今後高血圧や糖尿病などの基礎疾患がありながら在宅療養をされる方のために、すぐ処方できるようにしました。ラゲブリオはコロナウイルスの増殖を抑制して効果を出すので、なるべく早めに処方したほうが良いのです。
在宅で療養したい患者さんはご連絡ください。
若くて元気な、リスクのない新型コロナ患者さんには、解熱鎮痛薬をお渡ししますね。
追加情報: ラゲブリオは8月18日から保険適応の薬剤として、国の管理をはずれ、一般薬のように外来で使用することができるようになります。処方しやすくなりますが、残念ながら自己負担が発生します。5日間で薬代は94,300円、3割の自己負担で28,000円以上の負担となります。医師が必要と判断すれば処方できるようですが、値段を考えると躊躇しますね。
ところが!! 現在新型コロナの診療は全額公費負担なので、いましばらくは自己負担なしで大丈夫です。