院外処方に変更する理由は
6月1日から院外処方になります。
これまで高鷲町内に調剤薬局がなかったこともあり、開院以来院内で調剤し、窓口で薬をお渡ししていました。院内処方では患者さんの負担が少なく、クリニックの受付でお薬を渡すことができました。
今回院外処方に変更する理由は、
①高鷲診療所が院外処方に変更したため。
高鷲診療所で薬をもらうことができず、白鳥町まで薬を取りに行かなければなりませんでした。その中で、当院が院外処方に移行すれば、高鷲町内に出店してもよいという調剤薬局が現れました。各方面の働きかけがあったようです。
②たくさんの病院から違った薬を求められた。
同じ血圧の薬でも病院によって微妙に製剤が異なっています。身近にあるからと、当院での処方を希望されて病院の処方箋を持ってきてくれる患者さんに、すべて病院と同じ薬を出すことはできませんでした。同じ系統の薬を何種類も抱え込むことができなかったからです。そのため私を信頼していただき、在庫がある同じ系統の薬に変更させていただくこともよくありました。医学的に問題になることはないのですが、心苦しく思っていました。院外処方になりますと、多様な薬を処方することができるようになります。
③処方頻度の少ない薬は採用しづらかった。
高鷲の患者さんでも珍しい病気になったり、特殊な薬が必要になったりしますが、人口が少ないので、採用した薬が次に使えるかわかりません。薬の新規採用には慎重になっていました。しかしこの問題も調剤薬局ができたことで解決することができます。めずらしい薬でも薬局間で融通して薬を取り寄せてくれます。
④当院で薬剤師を雇うことができなかった。
薬や服薬指導専門家である薬剤師に来ていただくことができませんでした。医師一人で薬剤を処方し、管理、指導するのは不安でした。
このように、窓口負担が増えて、場所を移動するご負担をおかけしますが、高鷲町の皆さんにとって最終的にメリットになると判断させていただきました。わからないこと、ご意見があればいつでもお申し出ください。