4月1日から帯状疱疹の予防接種助成が始まります。2万円。

最近帯状疱疹の患者さんが増えましたね。

すでに帯状疱疹のワクチンを自費で接種されている方には申し訳ないのですが、この4月から郡上市で助成金が出ることになりました。それがなんと2万円。今月郡上市から発表がありました。(先進的に早く予防接種を打たれてしまった方には本当に申し訳なく思っています。)

帯状疱疹は、皆さんが子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが痛みの神経の中に生き残っていて、歳をとってから再発してくるものです。痛みの神経に沿って再燃するのので、強い痛みと、帯状の分布が特徴的です。3割くらいの方が、特に高齢になればなるほど、感染後数ヶ月続く神経痛に苦しめられます。目の周りに帯状疱疹ができると、視力障害などの後遺症を残しかねません。

この帯状疱疹を予防するワクチンがあるのですが、まだご存知ない方も多いかもしれませんね。数年前から、子供の水ぼうそうワクチンを帯状疱疹の予防として任意接種することが可能でした。4年ほど前からシングリックスというワクチンも使われるようになりました。
シングリックスは有効率が9割で、効果も10年以上続くことから希望される方が多いのですが、2回の接種で4万円かかるので、1回6千円の水ぼうそうワクチン(有効率6割、効果数年)を打たれる人が多くいました。

ところが!  令和6年4月1日から、このシングリックスに2万円(2回で)の助成が出るようになったのです。自己負担は2万円です。これなら打ってみようかと思う人も多いのではないでしょうか。
一方の水ぼうそうワクチンは4千円(1回)の助成がつきますので、自己負担2千円です。
自己負担だけ考えると、シングリックスの値段で水ぼうそうワクチンを10回、すなわち死ぬまで、繰り返し打つことができます。あとは有効率の差をどう考えるか、個人の判断になります。

原則50歳以上です。帯状疱疹ワクチンの接種をご希望の方は、10日以上前に電話予約をお願いします。郡上市への通知・確認に数日かかるようです。よろしくお願いします。