陰圧室の話

感染症対策やワクチン接種で自由時間が奪われ、この投稿から遠ざかっていました。申し訳ありません。

今日は最近設置された、簡易陰圧室のお話をします。
これまで新型コロナの患者さんが受診されると、裏口の前に駐車してもらって、車内で診察をしていました。診察といっても屋外ですから喉を見せてもらうことぐらいしかできませんでした。

先日処置室に簡易陰圧室ができたことで、診療の質がぐっとアップしました。
簡易陰圧室というのは、ビニールのカーテンで仕切られた3畳くらいのスペースで、中に強力な空気清浄機(ウイルス除去)が設置されています。この洗浄機に、ウイルスの漂う空気を通すとほぼ完璧に除去され、出口の空気に顔をつけても感染しないといわれています。
新型コロナやインフルエンザで陽性だった人はもちろん、疑わしい人も皆さんここにご招待しています。私は風上から(中の空気洗浄機が強力に空気を吸うので室内は陰圧になり、カーテンの開いている部分が風上になります)、安心して診察をすることができます。お話もゆっくり聞けて、これまで十分診察できなかった心苦しさがなくなりました。

職員の通用口から出入りしていただくためお見苦しいところもありますが、お互いの安全安心のためご容赦ください。