新型コロナ感染後遺症の話題

本日高山グリーンホテルで、産業医研修会があり、岐大総合診療科の森田教授が、「新型コロナ感染の後遺症について」講演をされました。

調査では感染した人の4割程度で、倦怠感や頭がぼーっとする感覚、持続的な咳などの後遺症があるそうです。若い人に多く、女性、肥満、喫煙者、喘息の既往のある人に多いとのことです。
驚いたのは、感染した時にあまり重症化しなかった人に後遺症が残りやすいという傾向です。軽く済んだと思っていると、実は免疫が十分働かず、ウイルスが一部残存して後遺症を引き起こすかもしれないとのことでした。ワクチンを打っていると後遺症が少ないのは、初期に十分な免疫が働くからかもしれません。

ほかに興味深い研究として、男性の精巣にも感染して、不妊症や、更年期障害を引き起こす可能性があるとのことでした。
これが本当だとすると若い男性は要注意ですね。ワクチン接種で後遺症を減らすことができるようなので、病気自体はひどくなくてもワクチンは打っておいた方が良いかもしれません。

当院では後遺症を訴える患者さんはほとんど診たことがありません。高鷲の方々が後遺症をあまり訴えない原因は、後遺症が少なかったからなのか、我慢してしまっているからなのか、それとも他の医院に行っているのか、どれでしょう?