新しいエコーの機械が入りました

腹部・心臓の病気を発見するのに大活躍していたエコーの機械が壊れてしまいました。13年間ご苦労様でした。

もともと来年更新予定でした。それが突然壊れてしまいましたが、幸い最新の上位機種を見つけることができました。11月から導入しています。Canon製のAplio beyondといいます。岐阜県で初めての納入だそうです。名実ともに最新ですね。

田舎の診療所ではエコーがとても、とても重要です。これまでたくさんの癌を見つけ、たくさんの心臓の病気を見つけてきました。痛くなく、聴診器のように簡単に当てることができます。
当然、当院だけで診断をつけることができないので見つけたら専門病院に紹介しますが、問題は紹介に迷う例です。エコーの機械も千差万別で、クリアによく見えるものから、やみ夜のカラスのように目を凝らしても見にくいものまであります。
私はこれまでの経験から、ぜひクリアに見えるものが欲しいと思っていました。そして今回、他の病院に紹介しても恥ずかしくないほどの診断能力を持ったエコーを手に入れることができました。

癌や心臓病だけではありません。盲腸や胆石、尿管結石の診断はもとより、慢性疾患である肝臓の脂肪の蓄積具合や、肝硬変への道のりなど、数値で計測できるようになりましたので、治療による変化を記録することができ、次の治療への良い指針になります。
また動脈硬化の評価もさらに詳しく行うことができるようになり、脳卒中や心筋梗塞のリスクがわかりやすくなりました。

このエコーの導入で当院の診断レベルが一段上にあがったと思っています。これからさらに積極的に活用して、地域の皆さんのお役に立てたいと願っています。