子宮頸がんワクチンについて質問がありました

当院では、子どもたちが将来子宮頸がんにならないよう、ワクチン接種を積極的に勧めています。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスというウイルスに感染して発癌します。感染しなければ癌になりません。そして感染する大きなきっかけが性交渉です。
男性がこのウイルスに感染しているかわかりませんので、女性が防御しなければなりません。(将来男性も感染しないようにワクチンを使う計画があります)

胃がん予防にピロリ菌を除菌するのと同じように、若い女性を襲う子宮頸がんを予防するために、ワクチン接種を受けましょう。
現在2種類が定期接種(小学6年生〜高校1年生)として認められています。両者は同程度の効果です。当院では4価のガーダシルを主に打っていますが、希望があれば2価のサーバリックスを用意します。
来年度になると9価のシルガードというワクチンが公費で打てるようになるかもしれません。私の知る範囲では、他のワクチンより少し効果が高く、90%の子宮頸がんを予防する力があるようです。

子宮頸がんワクチンは、接種時の痛みや、後遺症が話題になってきました。診察時にご説明しますが、ご自身でもネットなどを調べ、納得して接種させてください。

話が複雑になりますが副作用問題で一時接種が控えられたことがあり、その時期に接種しそこねた子どもたちのために、キャッチアップ接種が公費で認められています。1997年4月2日〜2006年4月1日生まれの女子は、2025年(令和7年)3月まで無料で受けることができます。
また、今年3月まで自費でワクチンを受けた人に対して、接種費用を払い戻す制度があるようです。市の窓口にご相談ください。