地元の老人クラブで話をしました「スマホのメールを利用しましょう」

本日、地元の老人クラブ(千歳会)総会があり、短い時間でしたが以下のような話をしました。

【 要旨 】 (Chat-GPTによる。ちなみに話の本文は自作です。)
急患を除き、5月8日から当院の予約が必要となり、スマホやホームページからも取れます。スマホのメールは高齢者にも便利で、手紙より伝言板のように使えます。短い文章で気軽にやり取りができ、相手の都合を気にせず連絡が可能です。地域密着型の医療であるため、メールで患者さんとの情報交換が効率的です。スマホは高齢者にも有益で、健康管理に役立ちます。皆さんにスマホの利用をお勧めし、次回来院時に持参してほしいと呼びかけています。

【 話の全容 】
おはようございます。
今日は久しぶりの千歳会総会が無事開催され、お祝いを申し上げます。
それにしてもひどい疫病でしたね、新型コロナは。
昔、高鷲でもスペイン風邪が流行って、たくさんの人が亡くなったと聞きました。
新型コロナも危ないところでしたが、幸いすぐにワクチンができ、世界中の多くの人が命を失わずに済みました。
そういえば、5月8日から、また65歳以上の方のワクチンが始まります。これまでと違って、今度は、郡上市から案内が来たあと自分でつるだクリニックとか、医療機関に電話をかけて、自分で予約を取らなければなりません。 間違えないようにしてください。
ワクチンがスムーズに打てるようにするため、当院では朝からの診療を予約制にすることにしました。
急患は別ですが、5月8日から午前も午後も予約が必要になります。
この予約は、スマホでもホームページから予約を取ることができます。

スマホ? ホームページ? スマホ・・・。
スマホと聞いて、今、私と関係ないと思いませんでしたか?
違うんですよ、皆さん。スマホはご高齢の皆さんにこそ、必要なのです。

 

若い人に連絡をしたい時。
あれを買ってきてくれ、いついつ病院に連れて行ってくれ、孫は元気か?
ありますね? でも電話で若い人と連絡を取りにくくありませんか?
いざ電話をかけると、電話に出てくれない、または電話したくても忙しそうで怒られるんじゃないか? そういう経験はありませんか?
そんな時に便利なのがメールというものです。

 

メールと聞くと若い人がやるもんだと思ってませんか?
違うんですよ、皆さん。スマホのメールはご高齢の皆さんにこそ、必要なのです。
メールというのは手紙というより、伝言板と思ってください。
短い文章で大丈夫です。
「おはよう、今度の日曜日、普請だよ。」とか、「お菓子を買って、冷蔵庫に入れておいたよ」
こんな短い文でいいのです。
「拝啓  桜花爛漫の候、お嫁様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。」 なんてのはいらないのです。
そして相手の忙しさを気にしなくてもいい。伝言板ですからね。メールを送っておくと、相手の都合の良い時に見てくれる。

このメールの気軽さが、つるだクリニックにとって大事なのです。

皆さんの中には、私の携帯電話に直接電話をしたことがある人がいると思いますが、緊張しませんでしたか? 医者に電話するときはドキドキしますよね。
ですがメールですと、伝言板ですので、相手の都合のことを考えずに、ポンと送ることができる。私も診察中に患者さんの話を遮って電話を取る必要がなくなります。電話と違ってとても楽なんですよ、メールは。

よく早期発見、早期治療といいますが、本当に早期でしょうか。医者にかかる前に、うーん、どうしようと長く悩んだ末に覚悟して医者に行く人が多いのではないでしょうか。
そんな時にメールを使うと、すぐに私と相談ができます。その症状は急いで検査をした方がいい、それは1週間様子を見ましょう、そんな指示を医者からもらうと、安心ですよね。

私にもメリットがあります。
来年で高鷲に来て30年になりますが、私のモットーは、地域の生活の中で医療を実践すること。大きな病院のように生活から隔離して治療するのではなく、生活の中で、言ってみれば患者さんの土俵で治療する。薬を飲むのも、酒を飲むのも自由。畑をしながら治療する。これは大きな病院とはまったく違った医療の姿です。しかもCTやMRIなど、検査をいつでもできるわけではない。
とすると、地域での医療のキモは、患者さんの症状や病気の変化を細かく、真剣に追っていくことです。
ですが、たとえ地域の中にあるクリニックといえども、患者さんがクリニックから一歩外に出てからのことは分かりません。発熱がありこれは風邪ですよと返した患者さんでも、実は私の内心では、かぜだと思うけど、ひょっとしたら肺炎かな? コロナの可能性もあるな、と引っ掛かりがあるのが普通です。経過を見たいですね。
また、ご高齢の方は腎臓が弱っている人が多いですが、今日出した薬で体調を崩していないかなと、心配になります。都合が悪いことに、高鷲は交通の便が悪いので、次に来院されるのは1ヶ月後、ひょっとしたら2ヶ月後になります。そのあいだは忸怩たる思いでじっと待っていなければなりません。そんなところは、地域のクリニックといっても大病院と変わらないのです。

このような時に、気軽に患者さんに連絡を取って、その後はどうですか? と聞けるのがメールなのです。伝言板ですからね。電話と違って相手が出るまで待つ必要がない。忙しい診療の間でもためらわずに聞くことができるのがメールなのです。
私が往診している90過ぎのお婆さんはメールを送ってくれます。メールで、今日は苦しいから往診してくれとか、息子に叱られて眠り薬を取り上げられたとか、そして果ては入院してからも、医者がなかなか来てくれない、看護師が怖い、などと送ってきます。状況がよく分かりますね。
このように、気軽に、そしてタイムリーに医師と皆さんの情報交換ができるのです。これが電話とメールの違いです。

私は皆さんからのメールを歓迎します。
そして私からもメールを送らせてください。
スマホは難しいと思っているあなた。大丈夫、私が教えます。
スマホは騙されるから怖いと思っているあなた。大丈夫、私が対策をお教えします。
つるだクリニックは、病気の早期発見早期治療のため、皆様にスマホの利用をお勧めします。

持っていない人は、若い人に買ってもらってください。
もし、ばあちゃんにはいらないよと言われたら、「私が倒れた時に連絡を取りたいからスマホを買ってくれ」と言えばいいのです。それで買ってくれない息子は、親が倒れようが、助けを呼ぼうが、知ったことじゃないというようなものでしょう。そんな薄情ものか、お前は、お前は!   と言ってやりましょう。そして買ってもらったら、私とメールのやり取りをしましょう。

今、インターネットが進化して、社会や医療が大きく変わろうとしています。私がこのようにつけている腕時計でも、体温が測れたり、酸素濃度が測れたり、心電図がとれます。自動的に記録して、異常があればブザーが鳴って教えてくれます。高鷲の患者さんの中にはこの腕時計でとった心電図を、メールで私に送って相談する人もいます。

今日は健康とは少し離れたスマホの話をしました。でもスマホが使えれば、自分の健康をさらに守ることができることがおわかりになったでしょうか。この、高鷲ならではの健康対策を利用しない手はありません。ぜひ今日帰ったらスマホを買ってもらってください。そして今度クリニックに来るときはそれを持ってきてください。楽しみにしています。